「あー!!先輩!それ卑怯っすよ!」

負けるのを確信した篠原は、捨てたカードと手持ちのカードをすり替えようとしていた。

「賭けに負けるからって、そーゆう事をしない!」

「うっせーな!!勝負に集中しねぇ方が、わりぃーだろうが!!」

屋上の扉が、勢いよく開く音に3人は目をやる。

「篠原ってのは、お前だな。
俺の仲間世話になったらしいな」

「お前、また何したの?」

「知らねぇが、売られた喧嘩は買うだけだ」

祥太は困った顔で笑った。

だって、チャンスだと思ったのか、カードが篠原の手でぐちゃぐちゃになっている。



●…end……………?●