「うぜぇ!!!!」

伊崎も予想だにしなかったんだろう。
もろにパンチが腹に食らっていた。

「ふざけた事言ってっとぶん殴るぞ!!!!」

伊崎の顔も見ず扉に向かう。

「調子戻ってきてるじゃねぇか」

伊崎の意味のわからない発言に思わず振り向いてしまった。

「は?」

伊崎は立ち上がり松橋の手を優しく握ると口の端が歪み笑った。

「てめぇも俺も、あの時から
お互い囚われの身なんだよ」



●…end………?……●