「それは、嫌だけど…」

私は、半分、涙目だ。


「だったら、もう少し、拓真の気持ちも汲み取ってあげなよ?」


「う、うん…」


小さくなって返事をすると、美和子が張り切った様に、立ち上がった。


「よし!お姉ちゃんを、夏仕様に変えてみせるぞ~!」


「夏仕様!?」