「どうしようって、恋人同士なんだから、別にいいじゃない」


美和子は、ごく当たり前の様に言うけど…。


「怖いよ…。無理。私、無理…」


「お姉ちゃ~ん。拓真を他の女の子に、取られてもいいの?」


呆れ顔でため息をつきながら、美和子は私に迫ってくる。


何て、香水がキツイんだろ…。