「おっと…。拓真かよ」 挑発的な言い方に、拓真は俊久くんを睨みつけた。 拓真と俊久くん。 どっちも背が高く、二人が並ぶと嫌でも目立つ。 ましてや、こんな学校内。 今、私たち3人が、みんなから注目されないはずがないのだ。 「俊久…。お前、最近、陽菜子の周りを、チョロチョロしてるね」