「おい、陽菜子待てよ!」 「ちょっと、ついて来ないでよ」 放課後は、私にとって待ちに待った時間なの。 拓真に会える、大事な時間。 私は、拓真のクラスまで、小走りで向かっていた。 それなのに! 俊久くんが、追いかけて来る。 「陽菜子、さっきの話し…」 「話しなんてないよ!」 もう、何考えてるのよ。 この人は。