「ありがと…」 そんな事、俊久くんに言われても、素直に聞けない。 顔は前に向けたまま、適当に返事だけすると、俊久くんが、私の腕をつついてきた。 「なあ、機嫌直せよ。オレが言いたかったのは、血筋だな~って事。お前が実は可愛いのが」