「何だよ、陽菜子。ボーッと見てさ」 「おい、俊久。馴れ馴れしく、陽菜子を呼ぶなよ」 これじゃ、周りの女の子からの冷たい視線を浴びても、仕方ない。 「だって、二人とも、カッコイイなぁって思って…」 「何言ってんだよ」 照れる二人に、思わず笑いが出てしまった。 初めてかも…。 学校で、こんなに楽しいって思ったのは。