その両手で頬を


ぐいっ


とつねる


「いてぇ」

親に怒られた小さな子供のように

口をとがらせ

ひとり呟いた



「あー、どこだよここ」


髪をくしゃくしゃっと


かきながら肘を足に乗せ


周りをみわたすが


やはり知らないところ