からからに乾いたかたい地面には短くはえた草がてんてんとある。

噴水の流れはこの暑さを忘れさせるほど穏やかだった。

ゆうじは大きくもなく

小さくもない公園の中心に
ポツンとすわっていた。


周りではは人の声も車のおともしない。

ただ後ろから水の流れる涼しげな音と

セミの鳴き声がきこえるだけだ。