「良いのか利津!私を倒せば、
直の約束は無くなるんだぞ…ッ!
こいつが!宮崎が勝たなきゃいけない
相手だぞ、私は!!」
……!
一瞬動きが止まる利津。
しかしすぐに拳を寧々に向けた。

「…変わったな、利津」
寧々は体をあげた。
利津は自分の過去を振り返る。
浮かんだのは、家族の笑顔。
微笑むと「あぁ」と言って、利津は
寧々のところへ走り込んだ。

「…ちっ何だこいつら!?」
ユウと薫は下っ端に苦戦していた。
何回潰しても立ち上がってくる事に、
苛立ちを隠せずにいた。

背中合わせの体勢を崩そうとしない2人。
薫は不機嫌な顔をしてユウに言う。

「お前が手加減するからだろ!
こいつらは敵だぞ!」
「喧嘩はあまり得意じゃないんす」
ユウは大人数を相手に、疲労していた。
これだけ相手にして勝った利津が
化け物に思える。薫も疲れてないみたい
だし、一体何なんだコイツらは…

付き合ってられねー…