「あなたたちが私達に協力するなんて、
とても信じられませんわ」
「どういう意味だ?」
ユウはその言葉を聞くと、バレない
よう波瑠の背中を睨んだ。

ー仲間意識を持たせて、他校と
戦い終わった時を狙う。
あとは薫に任せればいいや。
薫がそれで波瑠と宮崎を倒せば…
その薫をユウが倒して、御終いだ。

「良いでしょう。信じましょう。
その言葉に嘘はないんですよね?」
「ああ」
薫は波瑠と拳をあわせた。
くだらないことを…と、見ているユウ。
「何をしてるんだ?お前もやるんだよ」
「へ?ユウもすか?」
「当たり前だ」
薫は強引にユウの腕を掴むと、
3人で拳をあわせた。

「よし。じゃあ行きましょうか」
3年1組には、繭と藍がいた。

「あたし達も連れてってくれれば
良かったのに…戦力は多いにこした
ことねぇだろ…」
「手負いだからやろ。それに、全員が
呉羽から出歩いてしもうたら、ここを守る
人が居なくなるやろ?」
「それもそうだな」

憂は教室の教卓に置いてある
直の写真を見つめた。

「-…直先輩」