「あいつはどうかな?
骨がありそうだけどな~」
そんな事を言いながら、
滑り台で遊んでいるユウ。

「今までユウが試してきた奴らは、
どいつもすぐ折れた。…ユウが上に
行く為に犠牲になる奴が、今年も
また現れる。…フフフッ♪」
手拍子をして今度はシーソーをし始めた。

「あれから一年…玲と藍が卒業して、
それ以外は残ってる。抜けた2人の穴…
誰で塞がったのかは、まだ誰も知らない。
そしてそれを一番最初に知るのは、
ユウ達になる…」

はしゃいでいるユウの後ろに、
一人の女性が立っていた。悲しい目で
ユウを見つめ、しばらくすると
その場を去った。