「作戦は1回限り。絶対に
失敗しちゃダメっすよ」
おー、とクラスメイトが叫ぶ。
薫は横で偉そうに見ている。

すぐに出ていった彼女らを見ると、
ユウはガムを噛みながら微笑む。

「さて、どうなる…?」
「宮崎って奴が、あんな奴らに
負ける訳ねぇと思うけど」
「分かってる。ユウの本当の狙いは、
頭を確認する事だ。配置が分かる」
「…お前は本当に頭が良いな」

ーそうだ。私は頭が良い。
山田?お前もすぐに使うつもりだ。
馬鹿な奴だ。お前は最後まで私を信じ
私に裏切られるんだ。

「お前は、馬鹿だな」