「あなた方こそ、私の事を何も
知らないでしょう?なら口を
挟まないでくれません?」
「やんのかてめぇ!!」
「やめろ」
教室に新しい声が響いた。
同時に扉が開いている。

波留の後ろに、少女がいた。

「…え…?」
硬直してその人物を見る憂。
繭は驚いて、口を開けている。
波留はニヤりと微笑んだ。

「この人が、頭ですわ」
「直…先輩?」
直に良く似た少女は、悲しい
表情をしていた。

「利津だ。よろしく」