「じゃあお前は何故私に
協力してるんだ?!」

ーまた怒っちゃったよ。
相変わらず沸点低いなー…

別にお前を頂点に行かせたい
訳じゃない。お前を利用して、
ユウがてっぺんに行く。
お前は所詮ユウに利用されてるに
過ぎないんだよ。
真実を言う訳にもいかず、
ユウは上から薫の手を握った。

「わかってる。ユウはお前を
心配して言ってるんだよ。宮崎は
本当に強い…。あの玲でさえも
打ち破った。まずは小手調べが必要」
「小手調べ?」
「そうだ。あんなに強い宮崎が何故
てっぺんじゃ無いのか…そこに
勝利の秘密は隠されてるっす♪」

ユウはクラスに居る生徒達に目を
向ける。その視線に気付いた途端、
怯える生徒達。
「3年1組に行って宮崎を
ボコってこい」
「えッ!!無理です、あんな強い奴…」
「もしかしたら、宮崎の実力が落ちたのかも
しれない。ソレを調べる為の手駒っすよ、
君たちは」
「手駒?…俺は認めねぇ。なんでお前の
部下になんなきゃいけね…」

ドゴッ

歯向かった生徒を殴る薫。
横から薫が出てきた事に驚くユウ。