「わけあって、留年してるんすよ。
まあ理由は単純に、進級を拒んだ
だけなんすけどね」
「何が言いたい?私と戦うか?」
「何言ってるんすか♪ユウはあんたを
潰したい訳じゃ無いっす。むしろ逆っす」

余裕そうに微笑むユウに、
薫は何だかペースを乱される。

「てっぺん倒したいんすよね?
あんな凶暴集団に一人じゃ無理っす。
暇だし、手伝おうと思いやしてね」
薫は立ち上がり、ユウにガンを飛ばす。

「私の手伝いをして何になる?
本当にソレがお前の目的なのか?」
「勿論。じゃなきゃこんなに怖がられてる
山田さんに話しかけないっすよ」
その言葉を聞くと、本当の事を言ってると
確信したのか薫は座り込んだ。
「…薫で良い」

不機嫌そうな顔で窓から外を見ている。

ニヤッ
ユウは笑うと、外へ出た。