宮崎よりも強い奴が、
二人も居る…
今年の最強軍団は安安と
破れなさそうだ。
まあ、毎年だけど。

「なんで直先輩から
受け継がなかったんすか?」
「敵に喋るほど馬鹿じゃない」

…!
「それより、あたしを倒しに
来たんだろう?」
「ちょっと予定が狂ったっす。
また出直しまあす」
そう言うと、スタスタ歩いて
消えていくユウ。
その姿を奈央は見ていた。

教室へ戻ると、薫がユウを
待っていたかのように居た。
「何か情報はあったか?」
「あぁ、作戦は変更だ」
ユウは黒板に絵を書き始めた。
宮崎と直の絵だった。

「宮崎のヤツが頂点じゃない。
って事は、強くても奴に勝たなきゃ
始まらないって事っす。結構、厳しい
戦になりそうっすね」
「私は誰にも負けない」
「そんな事を言ってる場合じゃない。
宮崎と戦えば自分の不甲斐なさに気付く」

ドッ
薫がユウの胸ぐらをつかむ。