「おはようございます!!」
大きな声が教室に響く。
「なんの真似だ?」
薫が全員に言う。
クラスメイト達が全員、
土下座をしながら出迎えていたのだ。
「単なる噂なんですが…
あの繭と憂を倒したとか…?」
よそよそしく言うクラスメイト。
苛立ちを隠せない薫。
「それが何だ?」
「お強いのは分かります。でも、
俺達は別に頂点を目指してる訳じゃ
無いですし、だから、その…」
「手を出すなと?」
「は…はい」
ふぅ。
薫はため息をつき、首を回した。
「安心しろ、雑魚に興味はねぇよ」
「そうはいかないっす」
声と共に、ユウが現れた。
「…お前」
「頭を使え、山田。こいつらも
利用しなきゃ上に行けないだろ?」
「どういう意味だ?」
「情報提供。そして、ココを今日から
ユウ達の拠点に決定。お前らは下僕」
その発言に驚く薫。
クラスメイト達は絶望的な
顔をして騒ぎ始めた。