「相変わらず、汚ぇ野郎だ」
「お前みたいな奴と誰が怠慢なんて
するかよ。馬鹿じゃねーの?」
「私は信じてたぞ。お前のことを」

凛々しい眼差し。その姿は直だった。
グッ ナジカは唇を噛む。
まだだ。まだ直は生きている。
こいつの中に…!

「いけぇえっ!!」
一気にヤンキーが攻めて来た。

「100人でも1000人でも、喜んで
相手してやらあ…。私はとらなきゃ
いけないんだ!直の仇を…ッ」

ドガッ

利津に向かっていった
ヤンキーの列のひとつが崩れた。
そのから少女がやって来て、
利津と背中合わせに立った。

「宮崎…!!?」
「何か裏があると思って、様子を
見に来たんです。やっぱり…」
「へっありがとよ。一人30人な」
「はい」
2人は一気に向かい打った。

「やべぇよ!」
「頂点レベルが二人も…!!」
「ビビるな!また人はいる!」
ナジカがそう言うと、更に50人ほどが
歩いてきた。金属バッドを持ち、余裕そう
な表情から、とても強そうだ。

「ちくしょ…!」
乱闘の中、どさくさに紛れて
背中を殴られる利津。一瞬動きを
止めるが、瞬時に反撃した。
あと90人はいる…

二人とも体力的には限界だった。



ゾロゾロ…
そこに、また大群が来た。
利津はがむしゃらに言った。
「いくらでも戦ってやるよ…っ
この身が滅びるまで!」
「!利津さん」
「!?」
奈央が指を指す。
ヤンキーも大群を見る。
「あれ、呉羽の奴らじゃねぇか!!」


「その計算は無いっすよ。どれだけ
自分に自信あるんすか」
「行くぞ、ユウ」
「年はとりたくないっすねー」