雷が落ちたような衝撃って、恋に落ちる以外にもあるんだね。

いや、実際雷が落ちるような衝撃喰らったら命の危険性大だけどさ。

夢だと信じたい。だって僕は寝不足だから。

信じたくなくてそのまま立ち去って、十分な睡眠を取ってから来たのが夕方頃。

……状況に変化なし。全くと言っても良いほど。

唯一変わっていたのは彼のお母さんが来ていたくらい。


「け、桂太郎君……」


お母さんは明らかに僕を見て焦っている。

ああ、やっぱり維月は……夢じゃないのか。

お母さんに半ば強引に病室の外に連れ出され、そこで聞いた話に僕は肩を落とした。