―――――――――――――― 「柚子ー。私、今日お弁当なんだけど~」 「私、購買だ~」 今日に限ってお弁当を忘れるなんて… とことんついてないな私。 「あ、じゃあ一緒に行こうか?」 「ううん、待ってって一人で買ってくる」 梢ちゃんの優しさをあえて断ったのは されてばっかりってのが嫌だから。 「会わないように気を付けなよ~」 って言葉を背に足早に購買に向かった。 願う事はただ一つ、 一ノ瀬 奏に会わないこと。