「じゃ、いこっか」


いつもの優しい笑顔の雄貴くん。


私服だからいつもよりかっこよく見えるよー!!


ザワザワした出店。
ほんと人が多くて、すぐに迷子になりそう。


「あっチョコバナナ〜!!」


「ハハッ。早くね?ま、行こうか」


「早くないよ〜!食べなきゃ食べなきゃ♪」


チョコバナナを買って、かき氷を買って。


おいしくてご機嫌のあたしを見ながら雄貴くんは微笑む。


「ん。」


突然差し出された手。

これは繋いでいいのかな!?う〜ん…でもせっかく出してくれたし…。
緊張するけど、そっと雄貴くんの手に手を重ねた。



「…混んでるから。」


ちょっと照れながら言われると、こっちが照れちゃう。