旦那とのセックスは接待だった。

気持ちよいとか、愛してるとか、そんな綺麗なものはない。

セックスは、愛の象徴。かけがえのない人と、かけがえのない愛を込めて。

その蓮だった。きっとそう願っていた。

現実は違っていた。

ただ、戸籍と金だった。
生きる為の術に過ぎなかった。

主人は幾度も私の耳元で、
「愛してるよ」
と、連呼する。
勿論、避妊などしない。
...この獣、気持ち悪いんだよ。さっさといきやがれ。まだ、お金を撒くオヤジのほうが、よっぽど可愛いわ。
助けて


誰か助けてくれ。


悲痛な思いとは裏腹に

私の中に気味悪く何かが出た。

彼は果てた。


殺してやりたい。


私は、愛...本当の愛に飢えていた。