「まぁ。それがね、恋ってそんなもんよ」



「…そうなの?」



「…あの人が好き…。でも、あの人には好きな女の子がいる…」




胸の前で腕を交差させながら熱弁しはじめるなっつー。



「胸がギューってなって、時々涙が出そうになる…。苦しいのに、なぜか諦められないこの恋…」




あぁ…。


ここら辺から聞き流しといたほうがいいな。



なっつーってば、恋となると性格変わるんだもん。(特にあたしの恋の場合)


…たしかに、要君のことは好き、かも…。


初彼もまだなあたしなのに、見た瞬間に一目ぼれって…。


恋なんてそんなの、あたしには一生縁のないモノだと思ってたのに…。



だけど。


要君、かっこいいし。


あんなに可愛い彼女とラブラブで。


やっぱりあーゆうのが要君のタイプなのかなって、


あたしなんか、全然タイプから外れてんじゃん…とか、


色々思ってしまう。