★いいことなんてない


[まいか]



あたしの家に着くと、あたしの部屋に入った。



そしてあたしは本屋であったことを全てなっつーに話した。


どう思ったかも、全部。



話してる途中、あたしはまた思い出して何度も泣きそうになった。



話終わると、なっつーの第一声はこれだった。




「まぁも、とうとう恋をしたのね…!!」



「…はぁ!?」




あのさ、なっつー。


今までずっとあたしに気を使って優しくしてくれてて、やっぱりなっつーはいい友だちだなって思ってたのにさ。



もう元のなっつーに戻ってるじゃん!!


っていうか、ここは「タダの友だちかもよ」とか「まだあの二人は付き合ってるかどうか分かんないじゃん」とかさ


色々あるでしょうが!!



ってこれ…


全部あたしがそうであってほしいって、願ってることじゃんか…。



だめだな、あたし…。




「はぁ…」