バイクがしまわれた小屋まで結城は追いかける。


「まかろんさん!!」


「追ってこないで!!あたしはまだ生きたいのよ!!誰だ犯人か分からない別荘に怯えながら、ずっと過ごすなんて嫌よ!!」


とエンジンをかけ、そそくさとバイクで走っていってしまった。



結城は何もかも上手くいかない自分に悔しさが込み上げる。


「くそっ!」


結城は地団駄を踏む。


すると、フッとあることに気がついた。



「あれ?」