そこには浴槽に入った水で溺れている神威がいた。


神威は洋服を着たままだ。


深々と奥まで浸かり込み、動きはない。


水も溢れるくらい入っている。


とりあえず、みんなで神威を引き上げる。

神威は息も脈拍もなかった。


溺死のようだ。



結城はまた何も出来なかった自分を責めた。