結城は夢追い太郎とわかれてからリビングに入った。 「長かったね」 と徹が声をかけてきた。 「はい、本が荷物の底に埋まっていまして取り出すのが大変だったんです」 と適当に笑って受け流した。 徹は『そう』と返して、再び本を読み出した。