諸伏悟朗のプロフィールには自分の顔写真の変わりに、自分の作業場所の写真が掲載されていた。


今、結城の目の前にある風景がまさにその写真と同じ場所だったのだ。


「どういうことだ?」


なぜ……?


ここは花咲さんの叔父の別荘なはずだが……。


まぁ、それはその叔父が諸伏悟朗の知り合いなわけだから、この部屋を借りて使っていたのかもしれない。



だがなぜこの部屋に足跡がついている?


だれかがこの部屋を確実に出入りしているはずだ。




結城は足跡を辿り、部屋の中を散策した。