いや。とりあえず2階に来たんだ。


予想と違って15段じゃなくて、17段だったけど。


そんなことはどーでもいいんだ。


見渡す限り、ドア、ドア、ドア。


真ん中に階段があってそれを囲むようにドアがある。


全部で1,2,3。ダー!!


じゃなくて・・・。5つもある。


どれだよ・・・。


う~ん。1つずつ開けるか?


いやいや。さすがにそれはまずい。


もし中にいて、お着替え中だったりして、


“キャー!!”とか言われたら。


「キャー!!」


おぉっと。いかんいかん。俺が叫んでしまった。


「うるさいっ!」


バスン!!!


俺の頭に枕が飛んできた。