笑いかけても、うまく笑えてない気がして。
不安は募るばかりだった。
さっきまでは、あんなにポジティブだった思考がネガティブ一直線になった。
「よ、よし‥‥っ」
一歩踏み出すだけでも、相当な勇気が要るな。
なかなか進まないあたしに、タマもミーも不安げな顔で見上げる。
「じゃ、じゃあ‥‥っ」
ドアノブに手をかけたとき、家の中からいきなり叫び声が聞こえた。
『ギャーっ!』
その声は、連のもの。
連に何かあったのっ!?
勢いよくドアを開け、靴を脱ぐといきなりリビングから連が出てきた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…