おでこが熱かった。


というよりは、体自体が火照っていた。


あ、熱があるとか言う意味で無く。


左手にある2本のリードが忙しなく動く。


蓮にそっと、口づけされたおでこに全神経を集中させる。


立ち止まるあたしに、タマとミーは不思議そうに近寄ってくる。


てか本当ネーミングセンスないな、あの男。


どこかやはり、ネジが飛んでるようだ。


もう、緩んでるとかじゃないな。


普通の人間なら、こんな名前付けないだろう。


「どこへ行こうか。」


2匹の頭を撫でながら、小さく笑む。