ただ、名前を知っただけなのに、とても嬉しかった。


もっと、知りたいことも聞きたいこともあったはずなのに。


何だこの気持ち?


ホワホワ


違うな。


フクフク


ん~、何か違う。


・・・・。


よくわかんねーけど、とにかく嬉しかったんだ。


ドアの前で喜んでいると、


――――コンコン


と、ノック音がしてドアの隙間から、一枚の紙が出てきた。


「?」


なぜか、今は早く中が見たいと思った。