・・・。


何が、いけなかったんだ?


俺なりに、普通に書いたつもりだったんだが。


ん~。


やっぱこの、年頃の女の子はよくわかんねーな。


「なぁなぁ。やっぱ、名前教えてくんねぇ?」


「・・・・・」


「お前に何があったかは知んねーけど、無理に聞こうと思わねーし。お前が俺に対して不安感が、あるなら俺のこと全部話すし。ま、さすがに出ていくことは出来ねーけどな。」


ハハっと笑った。


ドアにすがるように座る俺に、小さな声が聞こえた。


「・・・ん」


「は?」


「りん。希島凛。」


「・・・そっか!!凛かっ!!」