「おーい。風呂沸いたぞー。入れー。」


なんやかんやで、あれから1週間が、過ぎた。


相変わらず、アイツはひきこもってて、相変わらず俺は、まだコイツの世話をしてる。


そして、1週間たった、今でも俺はまだコイツの、名前すら知らなかったりする。


もう呼びにくいのなんのって。


いや、何度か試みたんだ。


コイツが前、紙切れを出してきただろ?


だから、俺も紙切れに書いたんだよ。









オイ。ガキ、てめぇ名前教えろや。じゃないと燃やすぞ。この紙。











すると、この紙はドアの向こうに消えて3秒もしないうちに、黒焦げになって、俺の手元に返ってきた。


見た瞬間はびっくりした。


「イリュージョン!?」


なんて言いながら。