過去のことを思い出しながら、公園のベンチで隣に座る沙紀の横顔を眺める。 「いい風が吹くねぇ~、れんれん。」 「・・・・・。」 さっきからのコイツの考えが読み取れねぇ。 「なぁ、沙紀。お前、何しに来た。」 「・・・・・。」 さっきまで笑顔だった沙紀の顔が曇った。 「れんれんさぁ~好きな子、いるでしょ。」 「!?」 驚いた、なんで・・・・・。 沙紀の真意が見えない。