おばさんと呼ばれた亜美はショックな顔色をしている。
忙しい人だな・・・。
「あっちの人も、その蓮さんと何かあったみたいだけどこう言ってたよ。【見えない鎖で縛っちゃってるから、切ってあげないと】って。だから、あんたの思い通りにはいかないと思うよ。」
ご愁傷様。
そう言って、リビングのドアを開けた浩太。
「おかえりは、こちらからどうぞ?」
その姿を見て、頭に血が上ったのかあたしと浩太を睨むと。
「フンっ!」
まだ乾かない髪のまま、出て行った亜美。
あたしは、緊張の糸が切れたように机へつっぷくした。
「ねぇちゃん・・・・・。」