頬に浩太の髪が当たる。
浩太が顔をあげたのがわかった。
「まぁ、本当に双子ね。そっくりよ。」
「そう?嬉しいな。」
にこやかに話して浩太は、あたしの分のコップを取りそのまま中身を確認すると真顔になった。
そして、そのまま中身を亜美の顔へぶちまけた。
「本当に嬉しかったよ。あんたがバカで。おかげでやっとあんたをこの手で潰せる。」
今まで聞いたこともないくらい、低い声を出した浩太。
「ちょ、ちょっと!何すんのよ!!」
亜美が顔に付いたお茶を袖で拭う。
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