「や・・・やめ・・・・。」


あたしの反応を楽しむように、笑顔な亜美。


さらにギュッと抱きしめられる。


いやだ・・・いやだっ!


目をつむり思い浮かべるのは蓮。


早く、帰ってきてよ・・・蓮っ!


自分を抱きしめるような形で自分の両腕を掴んだ。


震える体を必死に抑え込んだ。


「動かないで。」


「え・・・・。」


亜美に聞こえないように小さな声で話しかけた浩太。