「う、うあぁぁぁぁああ!!」


あたしは、思いっきり声をあげて泣いた。


今までの、辛いことを大声で消すように。


「な、なんだよ。どうしたんだ、ねぇちゃん。」


浩太があたしの肩に手を置く。


だけど、あたしはそれを払いのけた。


呪う勢いで睨みつけた先に映る自分の弟。


同じ顔。


同じ声。


あたしは、浩太を押しのけ台所に向かった。


「ねぇちゃん!!?」