表紙のカラーには見覚えのある顔がたくさん映し出されていた。
その上には、あたしが通っていた中学校の名前と。
"MEMORY"の文字・・・・。
「なんだよ、これ。ただの卒業アルバムじゃん。」
浩太はさも面白くなさそうに、あたしのもとへ放り投げた。
あたしは、ゆっくりとそれを手に取ってページを開いた。
これ、あたしたちの学年の卒業アルバム・・・。
「・・・!!?」
あたしが、浩太に監禁されているうちに、時は進みもう、卒業の時を迎えようとしていた。
い、1年以上もあたしは、監禁されていたのか・・・!?