この家にあたしと浩太を残して。


浩太は笑顔であたしの名前を呼び、あたしと似た顔であたしを抱いた。


そして、もう一つ事件は起こる。


その時のあたしに、時刻とか日付は無意味だった。


朝なんて、来ようがこまいがどっちでもよかった。


そんな時、インターフォンが鳴った。


「・・・誰だ?せっかくのお楽しみの時に・・・。」


浩太がベッドから降り、舌打ちしながら玄関へ向かう。


浩太の階段を下りる音が静かな家に響く。


玄関のドアが開くとともに響くもう一つの声。