取り残された俺達は、固まったままだった。 「れ、れんれん。」 ―――――ギュウッ 握りこぶしに爪が食い込み、血がポタポタと地面に跡をつけていく。 「れんれんっ、血が!!!」 奥歯がきりきりと痛む。 悔しさでいっぱいだった。 「俺は・・・。」 「・・・・?」 「俺は、頼りないか・・・・?」 何も守れない。 大切なお前さえも。 護れない男だ。