「れ、連君には。か、関係のないことだっ!!」


大ありだよ。


今まで何年間コイツと一緒にいたと思ってんだよ。


コイツのこんな嫌がった顔初めて見たぞ?


俺の後ろにいる沙紀はまだ泣いている。


「僕の婚約者、返してくれる?」


透き通るような、きれいな声。


この声‥‥。