「あた、あたしね‥‥知らない人とけ、結婚するの‥‥っ」
涙ながらに、笑顔で話す沙紀を俺は力いっぱい抱きしめた。
「お前は‥‥お前はそれでいいのか‥?」
頼むからっ、嫌だと言ってくれっ‥。
そしたら俺が、お前かっさらってでも幸せにするからっ‥。
「い、いやだよぉ‥。あたしは、れんれんと、一緒がいいっ‥‥。」
そのとき、俺の中で何かが切れたんだ。
「おい!!そこで何してるんだ!!蓮君じゃないか。もうすぐ相手の方が来るんだ。さっ、来なさい沙紀。」
「い、いやだよっ!!蓮!!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…