「花咲ってなんか…前より壁感じる…
 なんかあった?」


唐突すぎる質問に口ごもっていると
芝川君が続けた。


「俺さー。ゆりの事で花咲には
 世話になってんじゃん?
 なんつーか…恩返ししてーんだわ。
 俺でよかったら…話してくんない?」