ヒナ
『陽菜達は忘れないよ♪

光輝の事…

会えなくなっても
ずっとずっと………





陽菜の事…

好きになってくれて…

…ありがとう―――…』





涙を堪えて
満面の笑みで言う陽菜に





コウキ
「俺だって皆の事…
忘れないよ…。

―――…陽菜の事も…」





陽菜の頭を
自分の胸に引き寄せて
抱き締めた。










―――――……










ママ
「光輝ぃ〜時間よ…。」





少し離れた場所から
光輝のお母サンの声が聞こえると
皆で振り返り会釈する。





コウキ
「………じゃぁ……行くよ…。」





最後に
陽菜の髪を撫でながら言った
光輝の声に



握り絞めていた
光輝の胸元を離して










ヒナ
『…うん…



バイバイ―――…』











皆で
光輝の姿が見えなくなるまで
手を振り





―――…そして





飛行機が飛び立つまで見送った。