コウキ
「陽菜センパ〜イ!」
両手を大きく振り
駆け寄って来る光輝は
学ラン姿の陽菜に抱き付きながら
コウキ
「陽菜先輩……可愛いい〜♪」
ヒナ
『……ウッ……光輝まで……
………最悪だよ…。』
泣き真似をして
抱き付いてきた光輝の胸に
顔を埋めた
陽菜の髪を撫でながら
コウキ
「何で?可愛いじゃん♪
しかも俺の学ラン着て…
〔俺の陽菜〕って感じ〜♪」
“まったく…
本当にこの2人は
いつもラブラブで……”
2人のやり取りを見た周りが
呆れ顔で見てるのはいつもの事。
付き合ってまだ間もなかったけど
1コ下の光輝が好きだった。
声が大きかったり
制服を着崩したり
髪の色だったり
そんな少し目立っていた陽菜と
光輝が付き合ってる事は
校内でも有名だ。