空港に着いて
残り時間があまり無い中
皆で必死に光輝の姿を探す。
エイジ
「こぉ〜きぃ〜!」
瑛司が叫び出すと
それに連られて皆も声を出して
光輝の名前を呼ぶが
ザワザワと大勢の人で賑わう
広い空港ロビーに
皆の声は虚しくも掻き消される…
《…やっぱり…
こんなに人が一杯じゃ
見付けられないよ…。》
陽菜が諦め掛けた
――――…その時
コウキ
「……せ…先輩達…」
光輝がビックリした顔で
皆の前に現われた…。
ナオ
「……やっと…
やっと…見付かったよ……。」
コウキ
「―――…わざわざ来てくれて
ありがとうございます…」
皆に深々と頭を下げる光輝に
シュン
「当たり前だろ!
仲間なんだから♪」
ナオ
「そうだよ!仲間なんだから♪
奈緒なんて
光輝クンとのツーショット写真…
…グスン…陽菜に内緒で…
持ち歩いてんだからねぇ〜!」
ガク
「向こう行っても
頑張れよ♪」
皆それぞれが声を掛け
言葉を交わし終わった光輝は
皆から少し離れて立っていた
陽菜に近付き
コウキ
「…陽菜…
昨日は…ごめん…………俺…」